見た目も良くなり、鳴りも良くなる、塗装の効果

「塗装」と聞くと、色を塗り替えるだけ、と思われる方も多いかもしれませんが、
実は、見た目だけでなく、ギターの鳴りが劇的に改善する効果があるのです。

厚い塗装は、音を出そうと振動するギターの木の動きをふさぎ込んでしまい、鳴りの発生を抑えてしまいます。
その結果、厚く塗装されたギターは、鳴らない=いい音が出ないギター、となってしまうのです。

ただ、楽器の製造現場では、大量生産が前提のため、高度な技術が必要な薄い塗装は実施が難しく、
ごく少数の高額ギターのみが、薄く塗装され、よく鳴るギターになる、という現実があります。

Fabでは、ギターの鳴りを最大限に引き出すため、ヴィンテージやオールドと呼ばれる年代のギターが施されている
塗装技術を用いて、極薄の塗装を施します。
また、一般的なリペアショップと違い、Fabでは塗装を外注に出さず、全て自社工房内で施しますので、
ニトロセルロースラッカー仕上げやお好みの色など、どんなご要望にも最大限応えます。
色を塗り替えるだけでなく、塗装で楽器本来の鳴りを引き出したい、そんなあなたにおすすめです。

 Fabの塗装サービス

 オールリフィニッシュ

オールリフィニッシュは、全ての塗装をはがし、お好きな色に再塗装するサービスです。
  ・新しい色へ塗り替えたい
  ・楽器本来の鳴りを引き出したい
そんなご要望に最適です。
ラッカーはもちろん、追加料金なしでニトロセルロースラッカー処理を施します。

写真は、54年製のフェンダーテレキャスターですが、
「54年の製造された当時の姿に戻したい」とのオーナー様のリクエストでした。
そこで、一度全ての塗装をはがし、54年当時の塗装法で極薄塗装を施しました。
極薄の塗装により、弾き込む程に鳴るギターへと仕上がっています。

 オーバーラッカー

オーバーラッカーは、現在の塗装を残すために上からラッカー処理をするものです。
  ・スーパースターのサインなど、大事なものを残したい
  ・単色でリフィニッシュする予算がないので、上から色を吹き付けてカラーチェンジ
  ・さわりごごちだけラッカーにプチ変身
などの用途でご利用頂けます。

左)オーバーラッカー前、右)オーバーラッカー後

 ネックのオイルフィニッシュ

ネックの塗装をオイルフィニッシュに塗り替えるサービスです。
「ネックの握りのフィーリングをヴィンテージギターのようにしたい」
そんなご要望にお応えするため、ヴィンテージギターの風合いを味わえる
塗装処理のオイルフィニッシュを提供しています。
弾き込むほど指板が黒ずむヴィンテージギターのあの味を、
ご自分のギターで味わいたい方におすすめです。

 お問い合わせから塗装まで

1、お打ち合わせ

まずは、お電話またはメールで、一度お問い合わせください。(お問い合わせ方法はこちら)
その後、実際にお会いして、どのような塗装をされたいのかご要望をお伺いします。
「このギターにしたい」とモデルになるものがある場合、その写真や映像など提示頂けますとスムーズです。
※遠方にお住まいの方の場合、電話またはメールでヒアリングをさせて頂きます。

2、塗装のご依頼

お打ち合わせの上、塗装のご依頼を承りましたら、
楽器をお預かりし、塗装作業に入ります。
お預かり後の作業内容の変更(違う色にしたいなど)は承りかねますので、ご了承ください。

3、塗装開始

職人が塗装を開始いたします。
作業途中で問題箇所やリペアの必要性がありそうな部分を発見した場合、
オーナー様にご連絡をし、リペアのご要望を伺います。
リペアのご依頼を頂きましたら、その場で同時に修理を行うことも可能です。

4、お渡し

塗装が完了いたしましたら、お渡しになります。
生まれ変わったギターをお楽しみください!

5、メンテナンス

ギターは定期的なメンテナンスをしてこそ、弾き心地と音が大きく変わります。
弊工房で塗装を担当した楽器は、定期的にメンテナンスを行い、最高の状態をキープさせて頂けたらと思います。
よろしければ、定期的に診せてください。