Fabのオーバーホール

ふと、「あれ、このギター今までと違って弾きづらいな?」と感じたこと、ありませんか?
この感覚は間違っていません。
楽器は弾き続けているうちに、部品が緩んだり、木の状態が変化して、弾き心地が変化します。
特に、ギターやベースは木でできているため、四季があり、高温多湿が特徴の日本では、
知らない間に変化が進行し、弾き心地が変わる。最悪の場合、修理が必要な状態になってしまうことも多々あります。

みなさまのギターが、最悪の事態になるのを未然に防ぐため、Fabでは、オーバーホールサービスを提供しています。
オーバーホールは、一度楽器を分解し、部品ごとに問題箇所をチェック、適切なセッティングで再度組み上げるサービスです。
オーバーホールで調整されたギターは、新品の弾き心地に生まれ変わり、ギターが本来持っている能力(音の鳴りなど)を引き出します。
また、オーバーホールの過程で問題が発見された場合、オーナーさまにご連絡の上でリペアいたしますので、
症状の悪化を事前に防ぐことができます。

もちろん、具体的な不良箇所がわからない、「なんとなく今までと違うんだけど〜」という場合でも、ご安心ください。
職人が分解する過程で問題を探しますので、お気軽にご相談ください。

 オーバーホールの工程

Fabのオーバーホールは、下記のポイントをチェックしていきながら、一度分解して組み直しますので、
すぐに対応すべき問題点や、今後リペアの必要性が出てきそうな点の早期発見が可能です。
写真は、'62 Fender Stratcasterのオーバーホール事例です。
オールド・ヴィンテージのギター・ベースのオーバーホールを多数対応しておりますので、
しっかりプレーヤーコンディションに調整してお渡しいたします。

オーバーホールの工程、ギターの分解

ギターの分解

ネック、内部配線、ボディの全てを取り外します。

オーバーホールの工程、電気系統のチェック

電気系統のチェック

コンデンサや周辺回路の状態をチェックします。

オーバーホールの工程、ピックアップのチェック

ピックアップのチェック

音を拾うピックアップの状態をチェックします。

オーバーホールの工程、ジャックのチェック

ジャックのチェック

シールドを差し込むジャックのチェック。ガリなどの発生を無くします。

オーバーホールの工程、ネックのリセット

ネックのリセット

外したネックの状態をチェックし、問題ないか確認します。

オーバーホールの工程、トラスロッドのチェック

トラスロッドのチェック

ネックの状態をチェックし、必要があればトラスロッドを調整します。

オーバーホールの工程、指板のチェック

指板のチェック

指板の状態をチェックします。フレットの状態によっては、リペアをご提案します。

 お問い合わせからオーバーホールまで

1、お打ち合わせ

まずは、お電話またはメールで、一度お問い合わせください。(お問い合わせ方法はこちら)
その後、実際にお会いして、不具合の状態や感じられている不満な点をお伺いします。
「なんとなく弾きづらい〜」的に、具体的に不具合がわからない、場合でも、全く問題ありません。
※遠方にお住まいの方の場合、電話またはメールでヒアリングをさせて頂きます。

2、オーバーホールのご依頼

お打ち合わせの上、オーバーホールのご依頼を承りましたら、
楽器をお預かりし、オーバーホールの作業に入ります。

3、オーバーホールの開始

職人がギターを分解し、問題箇所のチェック、再組み上げのオーバーホールを開始します。
作業途中で問題箇所やリペアの必要性がありそうな部分を発見した場合、
オーナー様にご連絡をし、リペアのご要望を伺います。
リペアのご依頼を頂きましたら、その場で同時に修理を行います。(その場ではリペアを行わず、後日にすることも可能です)

4、お渡し

オーバーホールが完了いたしましたら、お渡しになります。
生まれ変わった弾き心地をお楽しみください!

5、メンテナンス

ギターは定期的なメンテナンスをしてこそ、弾き心地と音が大きく変わります。
弊工房でオーバーホールを担当した楽器は、定期的にメンテナンスを行い、最高の状態をキープさせて頂けたらと思います。
よろしければ、定期的に診せてください。